東京汽船様からのご依頼でクルーズ周遊謎解きを制作しました

東京汽船様からご依頼を頂き「さるびあ丸」と「橘丸」で行われる船上のクルーズ周遊謎解きを制作いたしました。

謎解きイベント概要

【東海汽船謎解きイベント】
「アイランドブルーの約束」for LINE

“あなたの元に届いた一通の手紙……。船が着くとき、全てが明らかになる。”

さるびあ丸・橘丸船内に仕掛けられた謎を解き明かしながら、記憶をたどる旅に出よう!

【期間】
<さるびあ丸>2024年8月8日(木)~、<橘丸>2024年8月25日(日)~

【料金】参加費 1,000円(税込)

【クリア所要時間目安】約60~120分

【販売場所】さるびあ丸船内案内所、橘丸船内案内所

(東海汽船様公式サイトより引用)

ご依頼の経緯

東海汽船様よりメールでお声がけいただき、オンラインの打ち合わせを経て、現地視察をさせていただきました。東海汽船様は以前にも謎解きイベントをされていたので、前回分の謎解きを解きながらさるびあ丸の中をご案内いただきました。前回開催分(別の謎解き会社さん作)も大変面白かったです。

謎解きの制作内容

企画、ストーリー、謎解き、LINEbot台本、キービジュアル、デザイン、SNS用のクリアツイートを制作させていただきました。※LINEを使って謎解きを進めるタイプだったのでLINEbotの制作がありました。
「今回はストーリーに力を入れてエモい謎解きにしたい」とご要望をいただき、ストーリー・キービジュアル・デザインともに「爽やかに泣ける」をイメージして制作しました。

制作で工夫したこと

ストーリー面での工夫

  1. 泣ける山場を作ること。
  2. 取材で伺ったクルーズの魅力を、自然な形でストーリーに織り込むこと。

謎解きの工夫

当初は次の2点を意識していました。

  1. おしゃれな謎よりも、スイスイ解ける簡単な謎にする。
  2. 船に関するモチーフを取り入れる。

しかし、ここに落とし穴がありました。

「謎よりストーリー重視」というご要望を読み違え、謎解きを初心者向けに作ってしまったのです。初稿を見た担当者様から「思っていたより簡単なのですが……」とのフィードバックを受け、自分の勘違いに気付きました。

クルーズといえば、大人が贅沢を楽しむ空間。ロケーションも都会的です。その雰囲気を考慮すれば、難易度を下げるにしても「大人がしっかり楽しめるレベル」や「洗練されたイメージ」は必須でした。それを見落とし、素朴な初心者向けの謎解きを提出してしまったのです。

フィードバックを受けて

反省を踏まえ、一から練り直すこと1週間。2回目の提出では「すごく良くなった!」と喜んでいただけて、心からほっとしました。この1週間は生きた心地がしませんでした……本当に申し訳ありませんでした。

2回目の提出で意識したこと

  1. 素朴さを排除し、難易度を抑えつつも洗練された謎にする。
  2. 大謎を大がかりな仕掛けにし、物語のラストとの連動を強化。

最終的に、より洗練されたストーリーと謎解きに仕上げることができ、無事に完成へと至りました。謎の最後にオマケでまた乗船したくなる工夫を入れてみたところ、こちらも大変気に入って頂けました。

今回の制作を通じて現場を想像する大切さを改めて実感しました。貴重な経験をさせていただき、改めて感謝申し上げます。今後も精進してまいります!

視察の思い出&SNSの反応

視察の際、東海汽船様から聞いたお話。
「コロナ禍はお客様が減ってとても大変だった。その中で、社長がみんなにかけた言葉が『待てば海路の日和あり』。その言葉通り、じっと耐えてきて今がある」
この言葉は今も心に残っています。待てば海路の日和あり。

2025年現在、お客様でにぎわう船上にて、謎解きイベントは引き続き開催中です。機会がありましたら、ぜひ足を運んでいただけたら嬉しいです。
東海汽船様、謎解きにご参加いただいた皆さま、本当にありがとうございました。


最後に、実際に『アイランドブルーの約束』を体験していただいた皆さまのSNSの投稿を掲載させていただきます。