リソル総合研究所株式会社様からのご依頼で宿泊施設内の周遊謎解きを制作しました


こんにちは、からくり小箱です。
リソル総合研究所株式会社様からご依頼いただき、宿泊施設の敷地内をめぐる周遊型の謎解き『森の魔女と月夜の記憶』を制作いたしました。(画像出典:【公式】Sport & Do Resort リソルの森 様)

謎解きイベント概要


『森の魔女と月夜の記憶』
ここはスイスの「グランヴォー村」。森の奥には気むずかしい魔女が住んでいます。人間にいじわるをする魔女は、100年前にあることから記憶をうばわれてしまいます。森の中に残された「きおくのカケラ」をあつめて、魔女の記憶をとりもどしてあげましょう。

制作時期:2023年11月

所要時間目安:約30分~1時間

難易度:小学生〜一般の大人向け

開催場所:宿泊エリア内

森に囲まれた宿泊エリアをめぐりながら、絵本のような世界観の中で5つの謎を解き進めていきます。
ほんのり幻想的で、優しい物語が流れるように進行する、そんな謎解きです。

ご依頼の経緯

もともと、こちらの施設ではすでに第1弾の謎解きイベントが開催されており、それがとても好評だったとのこと。
今回はその第2弾として、「前回の世界観を踏襲しつつ、さらに広がりのある物語を作ってほしい」というご依頼をいただきました。

謎解きの制作内容

からくり小箱が担当したのは、ストーリーの構成と、5問の謎解き制作です。
前作で登場したキャラクターや舞台設定をもとに、新たなストーリーを紡ぎながら、現地の自然や空気感を大切に組み込んでいきました。

制作で工夫したこと

今回、いちばん大切にしたのはストーリー描写で、「現地の空気感をそのまま落とし込む」ということ。
宿泊エリアには森が広がっており、歩いているだけで疲れた心がゆるんでいくような、静かで癒される非日常空間がありました。

そうした雰囲気を壊さないように、謎の仕掛けや物語のトーンも絵本のような優しさを軸に設計しています。
また、実際に現地にある印象的なモチーフをヒントにしたり、物語の中で象徴的な役割を持たせたりと、場所ならではの要素を織り込みました。

謎解きの制作では、特に次の3点を大切にしていました。

① 現地にまつわるモチーフを謎の中に取り入れること。
森の風景や施設内にある印象的なもの、ここでしか出会えない要素を謎のモチーフに活用しました。

② 他の宿泊者の方の迷惑にならない導線設計にすること。
リラックスを目的に訪れる方が多い場所だからこそ、謎解きの導線も重要でした。誰かのくつろぎの時間を妨げることのないよう、手がかりの出し方に配慮しました。

③ 「癒し」が主役であることを忘れないこと。
リソルの森様に訪れる方のメイン体験は“謎解き”ではなく“癒し”なので、その体験を邪魔しないように、ユーザーさんが解いているときの気持ちの流れをいつも以上に大切にしました。

視察の思い出


取材では、1泊だけの予定だったのですが……あまりの居心地の良さに、プライベートでもう1泊させていただきました(手配いただき、本当にありがとうございます)。

夜の焚き火を囲んで飲んだコーヒーは、今でも心の奥に静かに残っている風景です。
ハンモックでぼーっとしたり、森の中で夜明けを見ながら静かにPCに向かったりして、人生と向き合う時間も持てました。原始的な風景の中にいると、自分が何を望んでいるかが見えやすい気がします。
オリジナルのハーブティーも本当に美味しくて、日常の喧騒を忘れて、心の底からリラックスできる2日間でした。

リソル総合研究所株式会社様、ご依頼いただき誠にありがとうございました!

※このブログでは、制作の裏側や、後からふと思い返したことを気まぐれに綴っています。タイミングによりすべての案件については書けてはいませんが、どのお仕事も大切に取り組ませていただいています。